「最後の鍵」を手に入れた

私は改札をピッと通るやり方を知らない48歳だ。いつのまにか、ピッとスマートに改札を通る人の方が多くなり、切符で改札を通る少数派の私は劣等感、時代についてゆけない敗北感を感じている。
そもそも、なにをどうやってどのようにピッとしてるのか。
誰にどうやってピッとしてるのか。
誰が誰のためにピッとしているのか。
分からないことが分からないのだ。

「見て、見て、あの人、まだ切符で通ってるわ」と二人組のOLが私を見てクスクス笑っているのではないか。「おい、ジジイ、ピッと通れねえのかよ。もたもたしてんじゃねぇ」と男子高生が罵ってくるのではないか。と思うと恐ろしいので、いつも人がいなくなった頃を見計らって、人目に付かぬように、切符をポッケから出し、そそくさと通っている。 「俺は切符派だ。あえて、あえての切符派だ!」と言える性格ならどんなに楽だろうか。

しかし、そんな苦悩の日々とはもうおさらばだ。
サヨナラ SAY グッバイだ。

ついに、私は「suica」を手に入れた!しかもモバイル!
ネットで様々な情報を入手し解析、検討した。頑張った。俺。

私はもう、あっち側の人間なのだ。
あっち側の人間なのだよ。フフフっ。

先日、初めてこれで改札を通った。あの緊張感と爽快感。それは、まさにドラクエの「最後の鍵」を手にした時の気持ちと同じだった。

僕はもうどこにでも行ける。
もう誰にも止められない。

ということで、大阪の「ヤナギモト」さんに訪問。
私が最近になってたどり着いた、「企業価値を高めること」「技術を正しく売ること」をとうの昔に気づき実践している、超カッコいい会社。

こんな会社になりたい!!

大阪の「ヤナギモト」さんに訪問 武村鋳造所