DX 昔はこれをデラックスとしか読めなかった

マッチ売りの少女の話を聞くと、
か弱い少女の前を素通りしていった大人たちに怒りを覚えたものだ。

さて、先日、名古屋で行われた展示会に行ってきた。
経営者たるもの、世の中の動向を知る必要があるし、
特に、当社のような町工場でも、(いやだからこそ)、
煩雑な社内の工程、実際に動いているモノと働く人を情報化し、
管理する方法、つまりDX化は喫緊の課題だ。
私はまっすぐにそれらを扱う企業のブースに立ち寄り、
おじさんたちの話を聞かねばならない。

ところがここで、問題が発生する。
会場には、様々なジャンルの企業が立ち並び、そこに多くの、
マッチ売りの少女(的な女性)が立っているのだ。

これはまずい。

全く興味のない企業であっても、
私はマッチ売りの少女(的な女性)を放ってはおけない性格だ。
くそっ、時間が限られているというのに。

結果、数メートルごとにマッチ売りの少女(的な女性)から、
何かしらを受け取ってしまい、
お目当ての情報管理を扱う企業と話が出来たころには、
トートバッグを両肩にぶら下げ、両手がふさがり、
転んだら受け身が取れぬほどの荷物を抱えていた。

もはや、荷物が重くて、話が入ってこない。

善意もほどほどにせねばな。

けして、マッチ売りの少女が、比較的顔立ちがよくスタイルが抜群で
いい匂いがして露出が高めだから、というのは関係ない。

にしても、デジタルトランスフォーメーション。略してDX。
え?! Xはどこから来たの?と聞ける大人はそうはいない。

名古屋ものづくりワールド・武村鋳造所